今月の「ひと」 |
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2007年8月、半生を描いた映画「Life 天国で君に逢えたら」が公開
1966年東京都出身、プロウィンドサーファー。高校時代、水泳選手として活躍していたが、大学進学後ウィンドサーフィンと出会う。アマチュアで出場した世界大会でプロへ転向。世界戦では多くの入賞、国内大会でも数多くの優勝を残した。8年間ワールドカップに出場し続けた唯一の日本人である。
1995年、グアムに移住しマリンスポーツセンターを起業。その一方で、ウィンドサーフィン専門誌にエッセイを連載し、ダイナミックな人柄を素直に記した文章が人気となった。
2002年、肝細胞ガンと診断される。余命宣告を受けたのは2004年6月だった。病に出会い、自分は生かされていると体感し、執筆活動に励む。その闘病中に執筆した処女小説「天国で君に逢えたら」はベストセラーとなった。
最期まで物書きを続けたい、とネットで執筆活動を続けていたが、2005年2月28日、慣れ親しんだハワイでこの世を去った。38歳という若さだった。
今夏8月25日に飯島夏樹氏の半生を描いた映画「Life 天国で君に逢えたら」が公開された。生前、書籍の映画化の話があった時「もし本当に映画になったら、 ハワイから日本に飛んで行くぞ」と本人も楽しみにしていたという。
「飯島夏樹.jp」は、公認ブログ。飯島夏樹氏の意志を受け継ぐべく、寛子夫人がハワイでの子供達との生活や飯島夏樹氏との想い出などを綴って人気を博し、それをまとめたエッセー集がこの夏、「Life パパは心の中にいる」として新潮社から出版された。(2007年8月28日掲載)