今月の「ひと」 |
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350編以上もの詩を残した近代文学を代表する叙情詩人。 山口市湯田温泉に生まれる。1907年(明治40年)生、1937年(昭和12年)没、享年30歳。
1925年、17歳の時に上京し、「白痴群」や「歴程」に参加しながら多くの詩を残すとともに、 「ランボオ詩集」の翻訳など、フランス詩人の紹介にもつとめた。
1937年、13年間の東京生活に別れを告げて郷里に帰ることを決意し、 9月に最後の詩集「在りし日の歌」をまとめるも、願い叶わず翌10月に結核性脳膜炎により鎌倉にて死去。 「在りし日の歌」の後記はこう終わる。「さらば東京!おゝわが青春!」
名声が高まったのは死後になってからであり、これまでに全集は4度刊行されている。 また、その短い生涯は、1990年に「汚れつちまつた悲しみに」という題名でテレビドラマ化もされた。 来年は生誕100周年を迎える。
生家の跡地に建てられた中原中也記念館では、誕生日である4月29日の入館料を無料としている。
「中原中也.jp」は中原中也記念館のアドレス。(2006年4月10日掲載)